今回気になるニュースを見掛けたので、これから起こりうる未来について考えて見たいと思ったのがきっかけです。
というのも、Google翻訳の精度が向上したからです。
普段からあまりGoogle翻訳を多用していないため、before と afterでどのくらい差が生じているのかはまだ実感がないため、下記文章を引用致しました。
Google翻訳の精度が向上したと話題になっています。ディープラーニングによる新翻訳システムが導入されたとみられています。
【今の「さよなら大好きな人」英訳】
新翻訳システムは9月末に発表。原文全体を読み込み、1つのユニットとして翻訳し出力する仕組みで、既存のフレーズベースの機械翻訳技術(PBMT)と比較して、翻訳エラーが55~85%減少したと同社は説明していました。
はじめはGoogle翻訳の中国語の英訳に導入。数カ月かけて他の言語にも拡大するとしていました。日本語の翻訳にも導入されたようです。試しに幾つか翻訳してみましたが、まだ不自然な部分はあるものの、以前と比べると不自然さはかなり減っているように見受けられました。
Vice President-elect Mike Pence will take over the job of leading Donald J. Trump’s transition effort, taking the helm from Chris Christie, the governor of New Jersey, as Mr. Trump moves to assemble a government after his stunning upset victory, the transition team said on Friday.
マイク・ペンス副会長はドナルド・J・トランプの移行作業を率いて、ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏の舵取りを取って、トランプ氏が彼の驚くべき怒りの勝利、 チームは金曜日に言った。
New York Times:Vice President-Elect Pence to Take Over Trump Transition Effortから
ちなみに2年ほど前に「さよなら大好きな人」を英訳すると「Episode 78」になると話題になりましたが、今翻訳してみると「Good bye, my love」という結果になります。
上記以外にもFBで見かけるコメントなどを見ていると、「英語→日本語」の精度が急激に上がったようです。逆に「日本語→英語」は相変わらず精度が低いとの噂もありますが、言語の構造の違いがはっきりと出る二言語なので、仕方ありませんね。
ここから導きだされる未来とは、日本人が海外の情報を以前よりも正確且つスピーディーに取得することができるようになることです。
実際常に開いているページを日本語訳する機能自体は備わっているので、「もともと外国語で構成されていたページ」と認識すらされなくなるかもしれないくらい、自然に溶け込んで行くはずです。いちいち辞書を引いて調べる必要もありません。
それと同時に、「英語を学びたいと思う人」と「英語を学ぶ必要性がないと思う人」の二極化されると考えられます。
理由は下記の通りです。
二極化する人々。それぞれの考え方は?
⑴英語を学びたいと思う人
今まで以上に英語への抵抗が少なくなり、もっともっと情報が欲しい、現地まで行ってみたいと内なる思いが込み上げてくることが予想されます。
もちろん英語のみならず、中国語もしかり。中国のことが理解できるにつれて、メディアの報道内容が日中間で異なることに気づき、日本を飛び出す人が増えるかもしれません。
その結果、翻訳機能はあくまで補助機能、として使うだけであり、通常は自分の語学力で試して行こうと考えると予想されます。
⑵英語を学ぶ必要がないと思う人
翻訳ツールを完全に文字におけるコミュニケーションの手段や海外の情報収集の手段として最大限に利用し、「そもそも語学を学ぶ時間が勿体無いではないか」と割り切る人は必ず現れますし、日本人の大多数はここに該当すると思います。ラッキーなニュースすぎる。
今となっては海外慣れした自分ですが、田舎にいた頃にこのような優れた翻訳ツールがあれば、英語を勉強する必要ないと感じたと思います。私が中学校の時は「英語を使う機会なんてないし、学ぶ必要ないだろう」と逃げて来たのも事実です。
ビジネスの視点で言えばメリットしかない
前者と後者の良し悪しを問うつもりは一切ありません。
どちらに属したとしても、結果的に海外と触れ合う機会はより一層増加するからです。
昨今日本市場の縮小に伴う海外進出が増えているので、ビジネスにおいては、翻訳機能をうまく使って、海の先にいる海外の商人達とメールやSNSを使ってやりとりをすることがいとも容易く行われます。
越境EC、物流や小売りなどチャンスが広がります。
特に、小売りは今までドメスティックに事業展開しすぎたせいもあり、海外で戦える力はまだまだ不足しているように感じるため、これをきっかけに海外展開を強化してもらえればと思います。
ベトナムにはまだAEONと高島屋くらいしかありませんが、伊勢丹、三越も来てほしいです。笑
まさかのGoogle翻訳の進化でここまで話を広げるつもりはありませんでしたが、手が止まらなかったのでここまで書き込んでしまいました。
ちなみに、翻訳ができるだけで、通訳機能はまだまだ改善の余地があります。
いつかSkype会議も同時通訳できるレベルに向上すれば世の中ネットさえあればどこでも生きていけますね。
そうなると外国語が得意な人の市場価値は相対的に下がるので、自分の危惧するところでもありますが。