ベトナムにいると悩みの一つがスイーツ。
幼い頃が甘党の代表格として育て上げられた私にとって、美味しいスイーツに手が届かないベトナムでの生活はストレスだ。
日本で暮らしていた頃、気軽なコンビニスイーツから、週末のスイーツビュッフェを堪能していた。その割に今と比べて当時太ってなかったな。
それはさておき、ベトナムで一般的に売られているケーキを食べたことがある人はご存知だと思うが、ただただ甘い。おまけに色が下品(主観)。
蛍光色の生クリームがふんだんに使われているのだが、食欲がそそられることは珍しい。
またいつ作られたのかわからないケーキも多く、鮮度も甚だ疑問だ。
しかし、なんと以前からホーチミンで流行っている日本式のケーキ屋さんが、店舗を増やしたと伺い、早速覆面調査を開始(誰に頼まれたわけでもなく)。
日本人街と呼ばれるレタントン通りのヘムの奥にひっそりと、そして確かにそこでお店が構えられていた。
多種多様なケーキを目の前にし、食べ物に関して優柔不断な私は選ぶことができず。
「3つオーダーすれば、4つ目は無料です。今オープンしたてでキャンペーンやってるんです」
とベトナム人から英語で言われ、断る理由もなく、3つオーダーすることを即決。
まずは、ピンクの桜のケーキ。
「めっちゃ桜」と言わんばかりの桜。
ベトナムに桜があるのかわからないが、京都の春を思い出し、故郷を偲ぶことに。
すかさず、次はモンブラン。
ベトナムに栗あるっけ、なんて思いながら食べる。
日本のモンブランや!っていうかベトナムにモンブラン食べられるところ他にあったかな。
あったら教えて欲しい。笑
そして、赤いいちごのケーキ。
赤いドームの中にはレアチーズが入っていて、一瞬で食べ終わる。
だってレアチーズ愛しているからね。
生きててよかったと思える至福のひととき。
最後に、キャンペーンを最大限利用した4つ目登場。
っと、またピンクなケーキ。笑
超うまい、もはや日本帰る必要ないや。
幸せな吐息が漏れるレベル。
これらよくよく考えて見て欲しい。
ゴレンジャーをはじめとする戦隊系でいうと、ほとんど可愛い系のピンクの女優3人と主人公の赤い俳優で構成されていることになる。
可愛い系の女優3人いたら幸せだが、バランスが悪かったかな?笑
次はチョコ系も頼んでみよう。
スイーツの話になるとテンションが上がり、いつもと文調が異なっている。
変な例え話はこのへんにして・・・
実は、こちらは日本人のオーナーがIBMを退職後に創業されたお店。
その名もSTAR KITCHEN。
高島屋の地下2階や、3区の住宅街の一角、そして日本人街に2店舗構えている。
顧客は日本人だけではなく、ベトナム人も多数おり、むしろ日本人よりもベトナム人の方が多い。
それだけベトナム人の口に合うということだろう。
ベトナム人のスイーツに対する嗜好性が日本人寄りに変わり、いろんなスイーツショップが増えていけばいいなあと個人的には想う。
オーナーとは直接の面識はないが、このような日本式のケーキをベトナムに広めて頂いていることにはとても感謝している。
そして、全く異業種からの創業されていらっしゃるので、人々にイエールを送られているようにも感じる。
ベトナムに住まれている方は是非一度は足を運んでいただきたい。
いや一度とは言わず何度でも。
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