日本人が新興国で働く意味とは?(前半)の続きをこちらで投稿致します。
前回の記事では、先進国から来た私たちだからこそ予測できることがあり、
その予見をもとに新興国に貢献できるのではというお話を致しました。
今回は新興国で働く中、若しくは帰国してからできることを考えてみます。
この視点の有無によって新興国で働く意味を考えているかどうかが変わると信じています。
視点の違いを母国に発信、または持ち帰る
もう一つの意味として感じるのは、新興国での学びや
得たことを母国にいる他の方々へ発信していく、
または帰国する時にはその経験をシェアすることです。
かつての遣唐使や遣隋使の逆パターンとも言えます。
「新興国は日本より遅れているんでしょ?」
という目で見てくる人に対しては特に発信してほしいです。
人によってはベトナムのことをアフリカのような
ジャングルばっかりの国と勘違いしている人もいるようです。
母親世代ですら、ベトちゃんドクちゃんの話しか頭に浮かばない始末。
もちろん歴史的には非常に重要な人物ですが、そこからアップデートされていないのは問題です。
噂からはマイナスなイメージを形成されやすいですが、
知人からの生の声次第では考え方が大きく変わるはずです。
百聞は一見に如かず、といったものの、物理的に難しい場合、
第三者の介入によるイメージの植え付けが必要でしょう。
私は最近Facebookでベトナムの写真や動画を高頻度で投稿しておりますが、
意図としてはマイナスなイメージをひっくり返すことです。
その後、「ベトナムで働きたい・遊びに行ってみたい」
と思ってくれる方から連絡が来ればと思っています。
インドのニューデリーにて楽しく遊んでいる子供達と車
木を見て森を見ず。決めつけは簡単。
日本での軽犯罪にベトナム人が関与しているため、
日本では最近イメージが悪化しつつあるようですが、
どこの国にだって悪さをする人がいるわけで、
個々の出来事で判断するのではなく、全体を把握してもらいたいものです。
これに関しては国のイメージですが、後は現地人が
「どのような思いで日々働いているのか」
「どのようにしてスキルアップをしているのか」
など彼らの日々の生き方も伝えるためにも働く意味があると思っています。
ベトナムも中国もそうでしたが、若者が非常に勉強熱心です。
すぐに仕事を辞めるのは、他に身に付けたいスキルがあるから、
キャリアの方向転換すると捉えることも可能です。
日本人として日本で育った筆者が言うのも不思議に映るかもしれませんが、
彼らから学ぶことはたくさんあり、日本でも反映させるべきこともあります。
だからこそ、働くことを通じて学んだことを発信していきたいものです。
自分なりのミッションを持って海外で働く方がやりがいも感じやすく、ふと冷静になった時に、
「なんでここにいるんだっけ?あ、そうそうこれだった」
と、思える原点を持っておけば心が折れることなく海外で働くことができるかもしれません。
うん、原点やっぱり大事です。
*前半の記事はこちらです!