先日日曜日のこと。とあるきっかけがあり、ベトナム人の日本語学習者たちとのディスカッションイベントにご招待頂いたので参加して来ました。
場所は家から徒歩5分程度。まさかの立地の良さもあり、値段はそこまで高くないベトナム人向けのMonky in Blackというカフェで開催されました。また別途他のイベントに使ってみたい雰囲気です。
住所:263 Tran Quang Khai District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam(中心地から車で5分程度)
主に日本からベトナムにインターンシップをしている若者達が主催し、約40人くらいのベトナム人達を集め、日本語組と英語組に分けて、少人数のディスカッションをしました。
私はもとより英語組に登録しておりましたが、日本人の数を均等に分けたいため、日本語組へ。
見栄張って英語にしていたけど、若干安心。笑
今回下記のスケジュールで進行して頂きました。
1230
---スタート Start---
1240 自己紹介 Introduction
1245 アイスブレイク Icebreak
1300 Topic1 説明 Explanation
「日系企業の文化と働き方のどんなところが魅力的か。」
Which aspects concerning Japan company's culture and work styles would you find most interesting/ fascinating?
1305 Topic 1
1320 発表 Presentation
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1330 Topic 2 の説明
「年功序列or能力主義、どちらをベトナムで採用すると社員のパフォーマンスが高くなるか?」
Which of these two employment systems, seniority-based or merit-based, if adopted to Vietnam, would enhance employees' performance and productivity?
1335 Topic 2
1350 発表
1400 終了
1400- アイスブレイク
テーマは上記の通り二つで、「日系企業の文化と働き方のどんなところが魅力的か」と「年功序列or能力主義、どちらをベトナムで採用すると社員のパフォーマンスが高くなるか?」です。
さて、実際にベトナム人とディスカッションしてみてどのような結論が導きだされたと思いますか?長くなるため、2部に分けてレポートします。
日系企業の文化と働き方のどんなところが魅力的か?
まず、「日系企業の文化と働き方のどんなところが魅力的か」についてですが、わずか15分ではありましたが下記のような意見が出て来ました。
・毎朝必ず朝礼する文化が多いらしい
・その際報告業務やスケジュール発表、中にはスピーチ
・日本人の働き方は言い訳せずに目標を持って働き、企業の発展を目指している
・何事にもマニュアルがあるのですごい(?)
自分のグループだけではなく、他のグループからも同様の意見が出て来ました。
ベトナム人から日本人はやはり「真面目・真面目・真面目」の三拍子の賞賛ぶり。
時間を守るし、企業の発展のことを常に念頭に置いている印象が強いらしいです。
よかったですね、日本人として生まれた我々。笑
しかし、このイメージを抱いているのはほとんどベトナム人大学生たち。
実際に一緒に働いてみたら印象は大きく変わるかもしれませんし、彼らが抱く神格化したイメージは、イケイケドンドンな高度経済成長期のTOYOTAやHONDAで働く日本人やODAでインフラ開発などに貢献している“良い”イメージが先行しているんじゃないかなと思います。
真面目なのは確かですが、真面目にもいくつかの種類があるわけで。
そこで敢えて彼らにいじわるな質問を投げかけてみました。
「始まるの時間を守っても、終わりの時間を守らないのは真面目と言えますか?」
これは、つまり残業文化がはびこっている日本人は終業時間を全く守らないことを彼らに対して苦言を呈してみました。例えば、訪問時間や締め切りに遅れずに間に合ったとしても、ダラダラダラダラずっとひたすらに集中力来ても家に帰らずに仕事をするということです。
すると、「始まりは守っても、終わりは守らないのは・・・」という声もチラホラ。
そこはベトナム人と日本人が理解し合えない働き方の違いかもしれませんね。今の所、受け入れるベトナム人は稀です。残念、日系文化。。。
ちなみに人材紹介に携わっていて感じる日系企業で働く魅力は下記の通りかと思います。
・トレーニング、教育および指導という言葉が出てくるように、人を育てる文化を持って居る企業が多いため、新卒採用に対して積極的
・他のアジア圏の企業よりかは相対的に給与が高い(中国、台湾、韓国企業よりかは高いようですが、欧米系には勝てません)
・時間やマナーに厳しいため、今後のベトナムで求められるサービス精神を身につけられるチャンスがある(一般人ができないことをできるのはそれだけで価値)
・日本語話者にとっては日本語を話す機会が豊富
などだと思います。
逆にデメリットは下記の通り。
・日本文化を押し付けがちで、残業するのが当たり前であると態度で示される可能性あり
・日本人が本当は何を考えて居るのかがわからないので不安
・中途採用の際、古い給与テーブルを元に給与を決定するため、希望よりも低い給与となる可能性あり
・どんだけ働いても、トップになることはできない。ましてや、大企業に入ると部長すら日本人。
続きのトピック「年功序列、能力主義どちらをベトナムで採用したら社員のパフォーマンスが高まるか?」はまた次回!