日本勤務が始まり、とうとう1ヶ月が経過。
思うように自分のインプットが追いつかない、いやむしろ、
インプットを蔑ろにしていたので、成長速度が伸び悩む日々。
遊ぶのも大事だけど、一気に詰め込む期間を確保しようと思います。
現在、オフィスには中国・韓国・ベトナム・アメリカ・ロシア・日本と
様々な国籍の方が在籍しており、日本の企業に外国人を紹介しておりますが、
上記以外の国籍の方々も多数登録されています。
例えば、スペイン、フランス、メキシコ、インド、マレーシア、香港など。
もちろん東南アジアの人もたくさんいますよ。
もし、スペックが高く、日本語も流暢な方であれば、
多数の選択肢の中からより良い企業を選ぶことができます。
しかし、日本で勤務を希望している外国人は必ずしも、
そのようなスーパー人材ではありません。
事実、需要と供給の法則に反する要求があり、
求めるスペックと実際の能力が乖離している気がします。
一体どんな乖離が生じているのか?
一言で言うと、「語学力」です。
「システム開発経験があって、日本人並みの日本語力がある人を採用したい」
とよくお客さんからご依頼を頂くことが多いです。
エンジニア不足が年々悪化しているので、
このような依頼があるのは至極当然の流れです。
日本人ですら採用難と言われている中、
外国人に同じ語学力を求めるのはかなりの無理があります。
大手企業のようにネームバリューがある場合、
企業の看板を使って採用することはできる可能性が高まりますが、
基本対象としている企業は中小企業。
彼らからすると結構無理難題をふっかけているつもりではなくとも、
この日本市場においては土台無理なことを要求しているかを
大学生のような恋愛ネタを使ってわかりやすく例えてみようと思います。
ワンチャン狙いはやめよう。堅実に誠実なおつきあいから
私は恋愛マスター!というわけではありませんが、
頑張って恋愛だったら?という男性目線で説明します。
仮に大手企業のことを「長身イケメン・高学歴で聡明な男性」としましょう。
そして、語学力が流暢で、ITエンジニアとしての経験が豊富な人を
「美人で頭が良くて、スタイル完璧な女性」に見立てます。
これら二つの人たちが出会えば、おそらくお付き合いすることは可能です。
もちろん例外はあるので悪しからず。笑
一方、中小企業は
「見た目はお世辞にもかっこよくはないけど、ナルシストな男性。
でも頭良いところも見逃せない男性」
に見えるかもしれません。
この男性が、素敵な女性とお付き合いするのはそんなに簡単ではありません。
しかし、多くの中小企業はその現実を理解せずに、
客観的な立場を理解せずワンチャン狙いでは、
正直マッチングする確率が低いわけです。
相手がニッチなニーズに食らいつくタイプならラッキーなだけであって、
通常そんなワンチャンはないので、堅実に誠実に向き合わなければなりません。
わかりにくいかもしれませんが、
言い方悪いけど身の程知らずの企業が多いのです。
この場合、その人の魅力を最大限に伝える必要があると思いませんか?
やはり長身イケメンのあいつらには勝てないかもしれませんが、
何度もアプローチし、その度に自分の夢を語ったり、
相手のことをしっかり知ろうとしたりするうちに、
もしかすると好きになってもらえるかもしれません。
もしそれでも難しい場合どうすればいい?
その際は、妥協を検討した方が良いかもしれません。
ワンチャン待ちだと結局結婚できずに独身生活を過ごすタラレバ娘と変わりません。
具体的にどのように妥協するかと言うと、
「スタイルについては目をつぶろう。Aカップでも大事なのは中身」
とか
「顔は諦めて、やはり頭の良さを重視しよう」
などと、何かの基準を捨てる必要があるわけです。
つまり、企業で言えば、日本語が流暢な人が欲しい場合、
その語学力を緩和し、日常会話レベルや
そもそも入社後に勉強する気がある人を探す、
などと、採用への門戸を広げる必要があります。
本当にハイスペックな人が欲しければ、
高い給与を出して呼び込むのも一つの手ですが、
中小企業にそのような思い切った投資はできません。
堅実に狙っていかねばならないこの現実と向き合い、
本気で確実に採用を成功するために相手に寄り添う姿勢が大事です。
それもご縁。だから妥協しません。
上記のようなことを言う人はいます。
確かに人を採用するときにある程度の縁は関わりますが、
インターネットが発達し、紹介サービスも充実している中、
「全てはご縁ですから」と仏のような発言をするのは時代の波に乗れていない証拠。
リアルに危険な状態です。
例えば、梅田の飲み屋で飲んでいたら
たまたま横にいたグループと意気投合し、
その後縁あって採用することになった、
とかは本当にご縁とも言えますが、
これもまたワンチャン狙いの愚かな戦術です。
縁をより素早く、確度を高くしていく努力をしなければならないわけで、
そこで手を抜いた瞬間、採用計画は全て無に帰す可能性が高まります。
語学力を諦めて技術力に重点を置くように、
思い切ったことをすれば母数が増えて採用しやすくなるため、
戦略的妥結案を呑んでいく姿勢を検討してほしいです。
それを説得していくのが自分のやるべき仕事なのかもしれないですね。