GWもいよいよ最終日。私はゆったりと東京で過ごしている。旅行してみたいけどしばらくは東京を満喫することにしよう。
さて、とある読者からベトナム時代の営業方法について聞かれたことがある。
もうすでに日本に帰国しているから公開しても良い頃であるため、こちらでお伝えしていければと思う。
営業手段は多種多様!自分の得意分野で開拓。
ベトナムで営業をする、といったところで正直な日本と変わらない。
「海外で働けるなんてすごいね!」なんてたまに言われるけど、経験者からすると「たいしたことはしていない」としか思っていない。決して謙遜でもないし、日本で必死に働いている人の方が逆にすごいと思っている。
日本と同じくして、下記手段が考えられる。
・テレアポ(リスト作成→軽くリサーチ→電話)
*受付は基本ベトナム人で、その後日本人につなげてもらうか、携帯電話番号を教えてもらって直接かける
・先TEL or HP経由(インバウンド営業で、一番やりやすい)
・イベント経由(飲み会含む/お金掛かるけどフランクな状態から案件化可)
・友人経由(紹介)
・クライアント経由(紹介)
・業務提携(キックバック10−20%/成功率は高くない)
日本と特別異なることはあまりないだろう。
しかし、テレアポの場合、日本語ではなく、英語を最初使って行なっていたが、私は途中から
「お互いの第二言語で話しても意思疎通失敗する確率が高い。だから、相手の母語を使えばその確率を減らせるのでは?」
と全くベトナム語を勉強したことがなかったにもかかわらず、ベトナム人のスタッフにヒアリングして、極力丁寧なベトナム語を真似して電話をかけまくっていた。
ベトナム語のみでアポイントを取れることもあれば、途中からキーパーソン(HRマネージャーもしくは日本人)に繋げてもらい、そこから営業トークを進めていく流れにもっていった。
究極、日系企業相手ならば、日本語のみで営業はできる。
「もしもし、もしもし」と電話越しに話しかければ、一方的にガチャ切りされるか、もしくは、片言で「チョットマッテ」と言われて、日本人、もしくは、日本語が得意なベトナム人に繋げてもらえる。
裏技的発想として是非実践してみて欲しい。
ターゲットごとに適切な国籍を使い分ける
ターゲットは大きく分けると下記の3つになる。
①日系企業 → 日本人営業
②ベトナム企業 →ベトナム人
③外資系企業(中華系、欧米) →中国人、ベトナム人
ベトナム人が無理やり日系企業をターゲットにしたり、日本人が無理にベトナムローカル企業を攻略するのでは営業効率が非常に悪くなる。そのため、上記のように企業の属性に合わせた国籍の人をうまく配置させることが重要である。入り口の時点でこけるようでは仕事にはならない。
現に、日本人からすると上記の中でも①が一番簡単だ。海外就職者のエゴで外資系企業や現地企業にアプローチしたいと思う人もいるだろうし、その気持ちは非常にわかる。
事実、私は日系企業以外に、たまにシンガポール企業や台湾企業も対応していたが、やはり対応が雑にされたり、手数料で揉めたりと一筋縄ではいかないことが多々あった。今思えば良い経験で片付けれらるが、当時は悩みの種であった笑
ターゲットごとに適切な国籍を使い分けなければ痛い目に合うだろう。
実際のところ面白い?
正直日系企業相手だけに営業するのは途中から飽きが生じてくるし、何かしらの目的意識がないとしんどい、というのが約3年間働いた上に行き着いた答え。もちろん新卒で働いたこともあり、初めはがむしゃらで、日系企業にやりがいを感じるかどうかなんてたいした問題ではなかったけれども、途中から冷静に「日本と変わらなくない?」なんて思ってしまう始末。これではモチベーションが上がらなくなってしまう。仕事内容が同じであれば、給与の高い日本で働いた方が幸せを感じられるかもしれない。
どんな目的意識?
・日系企業の現地での円滑なビジネスを遂行させるため
・将来のための人脈形成
・現地人に雇用を生み出したい
・現地人を巻き込みながら働く経験を持つ
・残業少ないからワークライフバランスを保ち、趣味に時間を割く
・マネジメント経験を身につけるため
などなど
特に日本と違うのは、クライアントの社長との距離感。日本なら、人事部長までしか会えないケースが多いが、ベトナムは社長が人事を兼ねていることもあるので、直接お話資することができるのは一つ面白い点でもある。
結局、海外で働く上で何に重きをおくのかが非常に重要となってくる。
「なんとなく海外へ」なんて甘いことを言うくらいなら、日本で粘りつよく頑張った方が良いかもしれない。